BE BACK AFFAIR



非日常の恋〜Nくん編〜


お誘いは突然に

Nくんとは2年ほど前に知り合った。当時彼は21才・・・彼と知り合いというより、

その彼女に紹介されたのが最初だ。当時私はこの彼女の相談役というか、

保護者みたいな役目をしていた。恋愛というか、男絡みの相談がほとんどだったけどね。

この彼女、けっこう自意識過剰なとこがあって、しかも悲劇のヒロインになって

悩むのが大好きだったのだ。何度かそれとなく諭してたりもしたけど、

相手にするのも疲れるし、仕事も忙しかった私は連絡を絶つようになった。

そんなこともあって、Nくんは私にとってはその彼女の<彼氏>であって

彼女の悪行(?)を言うわけにもいかず、少しばかり悪いなーという気持ちも持っていた。

ほどなくこの2人は彼の転勤で自然消滅するのだけれど。

Nくんとはごくたまにメールをするくらいで、転勤してからというもの、全く会ってなかった。

メール内容なんかもも「元気?」なんていうごくフツウのものばかりだった。

こちらとしては彼女と完全に別れたということは微妙にわかってなかったりもしたし、

お互いあえて彼女の話題には触れなかった。何にせよ入院という事態も何度かあったらしいし、

一人暮しなので一応は気にかけてみたりもしたわけ。だからといって何もできないんだけどね。

ある日のこと、久しぶりにお元気メールをしたら「今晩そっちの友人宅に泊まるから

明日昼ゴハン食べにいきませんか?」っていうメールが・・・。仕事もOFFだったのでOKする。 

あ・・・そういや私、Nくんとまともに喋ったことなかったっけ(^-^;


唐突に・・

ランチデートの日、何を食べるかとか何の予定も立てないままNくんと待ち合わせ。

久々に会ったNくんはヘアスタイルが少し変わったくらいでまぁ元気そうだった。

車は相変わらず若い子らしく内装に凝っている・・・Nくんは外見的にわりと見栄えのする子だ。

にもかかわらず、性格がわりと地味で煙草も吸わないし派手なことを嫌う。(車はちょっと派手だけど)

Nくん「何食べます?」・・・相変わらず礼儀正しく敬語・・・

るか「どーしよっかな?決めてないわぁ〜」

Nくん「じゃ、とりあえず走らせて適当に入りますか?」

るか「おっけー」

お互いにそれほど空腹じゃなかったから「回転寿司」の店にGO。

出てから時間もまだまだ許せる範囲だったのでドライブ・・・

行き先は彼なりに考えているようだった。ドライブ中は近況や他愛もないことを喋ってたけど

たまたま彼女の話になり、この際と思って聞いてみた。

やはり今は連絡も絶って、別れたということ。そして彼女の浮気グセみたいなのは気づいてたそうだ。

はっきりとは言わずに距離を置くようにして離れたとのことだった。

ま、彼女はそんなこと気づかずに複数相手に一人相撲の恋愛ごっこをしてたワケだけど・・・

今となってはご愁傷様というか・・・ほっとしたというか・・・

にしても、どこまで行くのか聞いてみると「琵琶湖」・・・

・・・そういえばアイツと来たことあったっけ・・・あのときは人も多くて賑やかだったなぁ・・・

景色を見ながらそんなことをぼんやりと考えたりしてた。

その時はシーズンオフというか、人気もなく閑散とした感じだった。

Nくん「なんかあの、すいません、何にもないですね」

るか「シーズンオフなんかな?でも景色はいいじゃない」

Nくん「あの、ずっと考えてたんだけど、僕ちょっとガマンできそうになくて・・・」

るか「?」

Nくん「ドライブ中に何回か入っちゃおうって思ったんだけど・・・・あの・・・」

るか「??」

Nくん「襲っちゃダメですか?」

るか「え?」

あまりに唐突というか、思ってもなかった発言に正直びっくりした・・・

Nくん「途中ホテルとかあって、入りたかったんだけど、やっぱいきなり失礼かなって・・」

るか「・・・・・」←困惑したままだった

Nくん「でももうガマンできなくて、ずっと元気なままなんです・・・」

このときドライブ中のNくんのちょっと挙動不審さに初めて気づいたワケ。(鈍いね)

るか「あ・・・でももう夕方だし帰らないと・・・」

・・・断る口実になってないようなマヌケな言訳・・・


Nくん「そうですね・・そろそろ帰らないとまずいですよね・・」

車はもと来た道へ・・・というより抜け道を通って山道を抜けていく。

この道もアイツと一緒によく通ってたなぁ・・・この場にまたそんなことを考えてる・・


山道を抜け、最寄の駅までもう少し・・・

とはいってもまだこのあたりは人気も少ない道・・・そろそろ日も落ち始めて薄暗くなっっている。

N君は急に道の脇に車を止めて助手席の私を引き寄せてキスを・・・

Nくん「このまま帰したくないです・・・!」

彼はまたキスをしながら私の胸を触り 私の手を自分の大きくなったモノに導く・・・

・・・・・CONTINUE・・・・・